AJECの技術
食の安全・安心に対する消費者の意識が高まっている中、生産ラインにおける異物の混入防止は食品メーカーにとって極めて重要な課題となっています。
AJECの近赤外線異物選別機は、JFEテクノリサーチ株式会社・日立造船株式会社と共同開発した一体型の装置。3社の技術力を結集し、通常のカラーカメラでは識別しづらい食品と同色の異物を近赤外の特定3波長成分を検知する独自のカメラが精確に検出し、即座にエアガンがピンポイントで異物を打ち抜いて排出します。(特許出願番号:特願2021-125810)
- AJECの近赤外線異物選別機を導入するメリット
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- 1識別が困難だった食品と同色の非金属異物(樹脂、紙片、梱包ひも等)を瞬時に検出します。
- 25ミリピッチのエアガンで異物をピンポイントで除去するため、歩留まりが大幅に向上します。
- 3目視選別の負担が軽減されるため、効率の良い人員配置が可能になります。
- 4X線やレーザー等を使用しないため、特別な管理が不要で安全に検査できます。
- 5異物だけでなく、食品の水分量の相違や腐敗状況の検査にも適用できます。
- 6AIや可視カメラも併用すれば、より高度な異物検査も可能になります。
装置の構成例

近赤外の特定3波長成分を検知する独自のラインセンサカメラで、高速搬送中の対象を瞬時に測定。一体型となっている下流の排出装置に排出信号や停止信号を送り、異物を自動排出します。
また、異物検出閾値や判別パラメータの調整も簡単です。
仕様
検査原理 | 近赤外光の反射特性 |
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除去原理 | エアガン打ち抜き(参考) |
処理速度 | 70m/分(参考) |
オプション | AI画像検査 |
装置寸法 | L2,000×W1,215×H1,870 |
電磁弁数 | 120台(5mmピッチ)(参考) |
検出器開発元 | JFEテクノリサーチ株式会社 |
除去装置構成 | 日立造船株式会社 |

装置外観(参考)

除去装置(参考)
食品中の異物検出例
ケース1 乾燥野菜に混入したプラスチック片

ケース2 砂糖と塩の混合の場合

ケース3 鮭フレーク(ふりかけ)中に混入した橙色樹脂の場合

AI 適用 (オプション)
ディープラーニングによる AI (人工知能)判定と色彩選別を並行させる画像検査システムを構築することによって、色彩だけでは判別困難な異物も形状の違い等から検出可能です。

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